第1回 万歳自然公園にある三角点(千葉県旭市)
点名:桜井 2013年05月03日(金)【過去の記録】
概要
千葉県旭市北部に万歳自然公園という公園があります。県道74号線で丘の縁を走っていると椿の花をモチーフにした展望台(今は花弁が撤去されている)が見えて来るので、まずはその展望台を目指します。
この公園の南東部は広大な田園風景が広がっていますが、それは、かつて椿海とよばれた巨大な入り江だった時の名残です。この広大な田園の中心部には旧軍の飛行場跡も一部残っており、ここがいかに広大で平坦なのかを物語っています。
話が逸れましたが、椿の花のモチーフは椿海からきているのでしょう…多分。
また、かつては桜井城と呼ばれた城跡もあったということもあり、標石の設置ポイントとをしては最適だと言えます。
取付(※1)
万歳自然公園はこんな感じです。
奥に先ほどの展望台が見えます。そしてその足下にはこの様な標石が設置されています。
これも標石には違いないのですが、干潟町(現旭市)が管理している標石のようです。石板を見ると経度・緯度・標高を情報を持っているので役割としては三角点と一緒でしょう。しかし目指す三角点はこれではありません。
公園の北西方面から車1台分が侵入できるスロープあり、その上った突き当りにこの奇妙なモニュメントが屹立しています。
実はこのモニュメントも測量に関係するものなのです。電子基準点と呼ばれていて、測量に来なくても国土地理院で経度・緯度・標高などのデータが受け取れるという、関係者からすればありがたい基準点です。ちなみに、この形状は93型と呼ばれています。
ここが標石行く為の入り口になります。
道程
電子基準点右手を通過すると右の方に下りて行く、うすい道があります。(ほんとによく見ないとわからないかも)当時は測量に使われ間もなかったのか、目印としてピンクのテープがあり、それを頼りに進んで行きました。
そして、その下りはすぐにコル(鞍部)みたいなところを通り、すぐに登りになりました。登り終えると画像からもわかるように平坦になっており、ひたすら背丈以上もある笹が密生していて視界がほぼ効かない状況になっていました。
人一人がやっと通れる程の狭い道とピンクのテープを目印に進むこと5~6分、畳二畳分位刈り払われた場所に到達しました。
本点はそこにありました。
到達
一等三角点 桜井
笹林にひっそりとたたずんでいました。
データ
- 点 名 桜井
- 等 級 一等三角点
- 所在地 千葉県旭市桜井1894番地
- 所要時間 約10分
- 難易度 ★☆☆☆☆
一口メモ … 夏は藪蚊などは発生しそうなので晩秋から春先がおすすめ。街中なので遭難することはないと思いますが、崖があるので転落しないように注意。
※1 とりつきと読みます。三角点につながる入口。管理人が勝手にそう呼んでいます。登山道でいえば登山口に相当するもの。
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