第12回 伊予ヶ岳にある三角点(千葉県南房総市)
点名:伊予岳 2017年03月03日(金)
概要
山名は愛媛県(伊予国)の石鎚山に山容が似ていることに由来。
『日本山名辞典』(三省堂)
取付
伊予ヶ岳は、千葉県の山のガイドブックには必ずと言っていいほど掲載されており登山道はしっかりとしています。道に迷うことはほぼないと言ってよいでしょう。
スタートの平群天神社から山頂まで標高差約230m位なので、1時間強で到達できるのではないかと思います。
道程
山麓にある平群(へぐり)天神社の参道に立つと、これから登る伊予ヶ岳の堂々たる山容が背後に見え、期待と緊張に胸が高鳴り、信仰の山なんだと改めて実感します。
神社でお参りし、社殿左手の道から登山道へと入って行きます。
伊予ヶ岳登山口の看板が見えてきました。
左手に伊予ヶ岳の説明版も設置されています。冒頭で説明した山名の由来の他に、頼朝ゆかりの「鳩穴」や天狗伝説などがあると記載されています。
まだまだ寒いですが、梅の花が芽吹つつあり春が近づいていることを実感させられます。
欄干が整備されていて安心して歩くことができます。
暫く景色をご堪能ください…💧
ややもすると、東屋が見えてきます。小さな踊り場のような感じになっていて、他にベンチなども設置されており景色もよく休憩には最適です。
隣にある富山(とみさん)や旧富山町の箱庭のような街並みが良く見え、とても美しいです。
しかしハイキングコースはここまでです。ここからは、鎖場が連続する岩場となっていますので自信のない方は引き返すことをお勧めします。
……では行ってみましょう!
この日は、前日から明け方にかけて雨が降っており、更に滑りやすくなっているので慎重に登ります。
振り返るとこの高低差。
ここの臨場感は動画でご堪能ください。
これだけ斜面がキツイと高度が稼げて景色が次々変わっていくのがよくわかります。
鉄製の鎖が出てきたら山頂ももうすぐです。
山頂に到着です。ベンチが設置されており景色を堪能しながら昼食を摂ったりする事ができます。
岩の先端は欄干が設置されており、誤って滑落しない様になっています。
ここからの景色は360°の大展望で絶景です。眼下には箱庭のような美しい街並みが並び、正面には富山、津辺野山、東京湾が見えます。本日は見えませんでしたが、富士山や丹沢の山塊、大島などもきっと見える事でしょう。
しかし、三角点はここにはありません。実は伊予ヶ岳は富山と一緒で双耳峰で三角点が設置されているのはもう一つのピーク、北峰にあります。
では行ってみましょう。
ここを下って行きます。道がぬかるんでいるので慎重に下ります。
尾根の一本道なので迷うことはないでしょう。
ここが最後の鎖場になります。
到達
登りきると、四畳ほどの狭い山頂に本点はありました。
二等三角点 伊予岳
北峰も360°の大展望です。
動画
データ
点 名 伊予岳
等 級 二等三角点
設置年 明治32年05月30日
所在地 千葉県南房総市荒川191番地1
時 間 平群天神社から約75分
難易度 ★★★☆☆
一口メモ … 本格的な鎖場ありますので無理だと思ったら引き返す勇気を。
当ブログを参考に、実際に行かれて起きる不利益に対して当ブログ管理者は一切責任を負いません。
参考文献
- 三省堂日本山名事典
- 三省堂
- 本