第11回 比企丘陵・大久保山にある三角点(埼玉県本庄市)
点名:下浅見 2011年07月16日(土)【過去の記録】
概要
大久保山は『日本山名辞典』(三省堂)によると全部で12座存在していて、その中で一番低い山が埼玉県本庄市にある標高105mの大久保山になります。更に同辞書によると
比企丘陵の末端で早稲田本庄高等学院のキャンパスとなる。
とある。確かに105mだと山というより丘陵のと呼んだ方が近い気がします。
この大久保山は、探索人ヤナギの実家の近くにあり、中学生の頃、犬の散歩で行っていた場所で、今現在「本庄早稲田駅周辺土地区画整理事業」により街が大きく変貌を遂げようとしている所でもあります。
以前は早稲田本庄高等学院しかなかったのですが、様々な建物が建設され、当時を思い起こすことが困難なほどになっています。2011年時点で既にそのような状態だったので、今現在は更に開発が進んでいることでしょう。
取付
2枚の地形図、下段が私が当時持って行ったもの、上段が今現在の大久保山周辺のもの。
大筋は一緒ですが、細かい部分が大きく変わっていることがわかります。私が中学生当時、大久保山内には徒歩道がしっかりあり、その時愛犬と装備は何も持たずに(犬の散歩で山の装備はもたないわな)帰ってこれたので気軽に行けることができるでしょう。
今回は古い地図と記憶頼りに、そんな三角点のある大久保山に行ってみたいと思います。
道程
上信越新幹線・本庄早稲田駅北口。新設されて間もないので新しい雰囲気のする駅です。ただこの新幹線の駅は在来線と直接連結しておらず最寄りのJR高崎線・本庄駅まで直線距離で約3㎞ほど離れているので、利用するのに多少不便さがあるのではないかと個人的には思います。
もう既にこの時点で私の記憶にない景色に戸惑いつつも大久保山目指して進んで行きます。
新幹線の高架下をくぐります。正面の突き当りに見える所が大久保山の山麓にあたります。
右に見える建設中の建物が、あのホームセンターで有名な〇インズの本社建設予定地です。2012年完成予定と書かれているのでもう既に完成していることでしょう。
正面に見えるのが、早稲田リサーチパークで地域交流センターみたいなもの…らしいです。
よく見ると右手に山に伸びる道が見えるので、とりあえずそちらの方に行ってみます。
道が続いているのに立入禁止の看板と柵が設置されていました。立入禁止の看板の前でよく迷うのが、何の理由で立ち入り禁止になっているのかということです。本当に危険だから?私有地だから?不法投棄防止のため?何か事故があったときの責任回避のため?と暫く逡巡していたが、考えても仕方ないので突破しました。
再度しつこいくらいの警告が…。何か大事なものでもあるのでしょうか?
……!
今回レポートしませんが古墳があります。本庄市のゆるキャラ「はにぽん」は埴輪をモチーフにしており、本庄は古墳の町で古墳が大久保山のみならず市内に点在しています。
林の中の古くからの道に合流しました。この辺は何となく記憶にあります。
目指す三角点はもうすぐです。
Aの地点の道が左カーブするところに来ました。ここから道から離れて右方向に行きます。
到達
本点はそこにありました。
中学生当時、ここにこんなものがあるとは意識したこともなかったです。
三等三角点 下浅見
明治36年と古いだけに角が欠けてしまっているみたいですね。
データ
点 名 下浅見
等 級 三等三角点
設置年 明治36年05月10日 / 移転 昭和31年10月01日
所在地 埼玉県本庄市四方田字前山467番
時 間 新幹線の早稲田本庄駅から片道30分
難易度 ★☆☆☆☆
一口メモ … 気軽に行けます。この地域は関東最高気温を出す熊谷に近いので夏は異常に暑く、避けた方がよいです。
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