第6回 東京湾観音への道 後編 観音様の足元にある三角点(千葉県富津市)
点名:東京湾観音 2011年11月20日(日)【過去の記録】
概要
第5回東京湾観音への道前編の続きです。
東京湾観音…千葉県民なら行ったことがないまでも、名前ぐらいは知っている有名な観光スポットで、標高約130mの大坪山の山頂付近に屹立する高さ53mの観音像です。その御姿はかなり遠方からでも拝顔することでき、かなりインパクトがあります。
東京湾観音に行く際には、国道465号の佐貫町駅交差点の北方約600m付近の交差点から入っていくのが通常の行き方ですが、海側の徒歩道からでも行くことができます。今回は前回の三角点「高山」からその先に続く徒歩道を辿り、東京湾観音の園内にある三角点に行ってみたいと思います。
取付
今回の行程で、特筆すべきポイントは特にないです。前回でも記したように、書籍でも紹介されているルートなので道も存在するでしょうし、普通に徒歩道を辿っていけば到達できるのではないかと思います。
ただし「A」と「B」の地点は絶景が待っていますのでお楽しみに😉
道程
前回、左折れる道の所まで行き50m引き返し、そこから進行方向右手の斜面を登り三角点を見つけましたが、この左に折れる道から始めたいと思います。【→前編はこちら】
更に暫く、我慢して藪っぽい道を進みますが、蚊の断続的な攻撃に精神力が徐々に奪われていきます。
ややもすると突然藪が終わり、砂利道に飛び出しました。するとそこには茫漠たる風景が広がっています。本来はこの十字路を直進するのですが、その当時持っていた地形図では海側ルートでも行けることを表していたので、とりあえず海側から行ってみることにしました。
すぐに海が見えてきて、突き当りはちょっとした広場になっています。写真ではあまりわからないですが、この先は断崖になっています。
なにか地鎮祭のようなものが行われていますが、あれから6年近く経ちますが今は何が建っているのでしょうか?ここで昼食を摂りました。
断崖の際の道を進みます。
寂寥感漂うこの雰囲気、当時の私はこの風景出合えたことに感激し、そしてここに導いてくれた三角点に感謝しました。三角点は、時にはこういった素晴らしい風景に私を誘ってくれるのです。「A」
ただしこの道、篠竹の藪に阻まれそれ以上進めなくなっていました。このブログで使用している地形図は国土地理院のウェブサイトの最新の地形図ですので道が行き止まりと表記されていますが、当時現場で使用していた地形図は平成16年10月1日発行のものなのでその時で既に約7年前の情報だったということになります。
で、先ほど十字路に戻り正面の道を行きます。
暫く快適な徒歩道を歩きます。
海の傍を歩いているのですが、進行方向右手は斜面になっており海が一切見えなかったのですが「B」の地点に到達すると突然、斜面が切れそこから東京湾180°の大展望地が出現します。既出の『房総のやまあるき』でも“絶勝の地”と表現されているほどで、ため息が出るほど美しいです。
そして、また背丈以上もある篠竹の中を東京湾観音目指して歩いて行きます。
東京湾観音が見えてきました。この先も時々見える度に次第に大きくなっていきます。(当たり前だけどね)
そして、また特筆すべき事が無い道が暫く続くと、左の斜面を登る道が出てきます。大坪山山頂、東京湾観音に続く最後の登りとなります。「C」
ちなみに地形図では、直進の徒歩道も表記されていますが、その当時は相当な藪道になっていてとても進めそうな感じがしなかったです。
この先の道については、某有名廃道サイトで詳しく取り上げられているのでそちらを参照してください。
斜面を登っていきます。
登っていく途中に何かの遺構を発見しました。これも旧軍遺構なのでしょうか?今のところ私には判断する材料を持っていません。
標高130mなのですぐに登りきると、広場に出ます。ここが東京湾観音の正面駐車場なります。この旅ももうすぐ終わりを迎えようとしています。
高さ53mの東京湾観音です。三角点は、門を入ってすぐ右手にあります。
三角点に近づいてみるとどうやら埋没してしまっているようだったのでスコップで少し掘ってみることにしました。(このあと元の状態に戻しています。)
到達
四等三角点 東京湾観音
帰りは、来た道を戻って帰りました。
最後にくぐった暗渠は、私には現世への帰還のように思われ少し寂しくもありました。
データ
点 名 東京湾観音
等 級 四等三角点
設置年 昭和46年7月21日
所在地 千葉県富津市大字小久保1588番
時 間 前編終了地点から約40分
難易度 ★☆☆☆☆
一口メモ … ルートによっては欄干なしの断崖があるので転落しないように注意してください。訪れた11月下旬で、まだ大量の藪蚊いたので冬に訪れたほうが良いかもしれません。あと地元の方で親切にもマムシが出るから気を付けてと教えてくれた方がいらっしゃいました。
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