第3回 於呂倶羅山にある三角点(栃木県日光市)
点名:於呂倶羅山 2015年05月30日(土)【過去の記録】
概要
まず山名の読みなのですが、於呂倶羅山はおろぐらやまと読みます。戦場ヶ原の北部に位置し、標高2020.4m、西に湯泉ヶ岳、東に太郎山という奥日光の山です。今回はその山頂にある三角点を目指します。
取付
戦場ヶ原近くに光徳牧場があり、そこから奥鬼怒林道に入り、山王帽子山と於呂倶羅山の間の鞍部から稜線伝いに山頂を目指します。奥鬼怒林道はかつては山王林道とも呼ばれ、日光と川俣温泉を結ぶ重要な道路となっています。冬期にはゲートが封鎖され通行止めになってしまうので注意が必要です。
地形図で確認すると歩行距離は短いのですが、点線(※1)がないので登山道が無いことが予想されます。
道程
於呂倶羅山の取付口に着いた際にまず気が付いたのは、頭上に道と直角に交わる送電線があることです。これは今回に限ったことではないのですが、送電線があれば鉄塔があることは自明の理ですが、鉄塔を建てる際には道が必要ということです。また送電線は定期的に安全管理する巡視路が設置されているので、鉄塔まで必ずと言っていいほど作業道があります。つまり鉄塔までは確実に道があるということです。
やはりといってよいか、道はありました。これで少なくとも鉄塔までは道があるということになります。
この周辺は岩峰らしく岩の塊が点在しています。
5分ほど歩くと鉄塔が現れました。
そして以後の道は、全く人が歩いていないわけでは無さそうですが、明らかに道は頼りないものに変化していくので、地形図を見ながら尾根を外さず慎重に進みます。
ややもすると、ピーク(※2)1789、Aの地点に着きます。このピーク1789は岩でできており、その岩の上を通過して行きます。この岩上の景色は眼下に奥日光が一望のもとに見渡せ、とても美しくおすすめ。
正面に見えるのが山王帽子山、右下に見える道が奥鬼怒林道。
慎重に岩のピーク1789を下るとすぐにコルに着きます。Bは等高線の密度からもわかるようにかなりの急斜面で、しかも木があまり生えておらず、頼りない笹に掴まりながら登っていきます。
ピンクのリボンが所々にみえますが、道の方はいよいよ怪しくなっていき、尾根を外さず歩くことに専念します。
急斜面を登りきると、突然快適な尾根歩きに変わります。
最後に山頂直下の斜面を登ります。
登りきると、山頂で本点はそこにありました。
到達
三等三角点 於呂倶羅山
於 呂 倶 羅 山
と達筆でかかれた手作り風の板があり、そこが山頂であることがすぐにわかります。
シャクナゲの花が満開でとても綺麗でした。
正面に見えるのが百名山・男体山です。お鉢がしっかり見えます。
この日はとても穏やかな日だったので、山頂で食事をしてから下山しました。
データ
点 名 於呂倶羅山
等 級 三等三角点
設置年 明治41年7月10日
所在地 栃木県日光市湯元
時 間 片道約30分
難易度 ★★☆☆☆
一口メモ … ピーク1789を下る際には滑落しない様に注意が必要です。南の崖側からではなく北の藪から回ったほうが安全です。道が不明瞭なため、道迷いにならないように気を付けて下さい。熊・猪などに遭遇する可能性があるため熊鈴などの対策をした方が良いです。
※1 地形図の記号で徒歩道を表します。
※2 ここでは周囲より高い所のことを指しています。周囲より高いので、そこから移動する際は必ず下りから始まります。
当サイト参考に、実際に行かれて起きる不利益に対して当ブログ管理者は一切責任を負いません。自己責任でお願い致します。